はじめに
水槽を初期状態に戻すリセットについて、適切な時期や頻度はいつかについて解説します。その後、リセット方法・手順を具体的に写真を交えて説明します。
リセットの頻度・時期
頻度
ソイルを使用した水草水槽は、1年が1つの目安になります。ソイルの栄養が枯渇して、水草は成長が遅くなってくる頃です。ソイルだけの交換は困難なため、リセットを実施します。1年は目安のため、水草や水槽の状況次第では前後することもあります。
なお、ソイルを使用していない場合は、とくにこれといった頃合いは有りません。水槽の調子が悪くなってきた、気分転換や構想の変更がしたい…etc.でリセットします。
時期
目安以外の水槽をリセットする時期ですが、コケが手に負えなくなったり、レイアウトの崩壊、という理由で行うこともあります。そういった例を参考に挙げます。
レイアウトの崩壊
崩壊前の写真です。タイガーバリスネリアは成長が早くトリミングしても、すぐに繁茂してしまいます。単に切るだけではなく抜くことが必要ですが、ソイルの上はニューラージパールグラスが這っているため、タイガーバリスネリアが簡単には抜けません。無理に抜こうとすると、連鎖的にレイアウトが崩壊するためリセットしました。
コケの問題
手の施しようがないほどに、コケが酷いのでリセットした時の状態です。コケを除去するより、リセットしたほうが手っ取り早いと判断しました。
リセットの方法・手順
楽にリセットする方法・手順について解説します。写真はリセット作業中の様子ですが、左二つのバケツは生体が入っていて、右は捨てる水草です。
ちなみに、私は二日ぐらいかけてリセットします。その後の新水槽の立ち上げを考えると、連休の利用を考えたほうが無難ですね。
熱帯魚やエビ、貝の捕獲
まず、熱帯魚やエビ、貝などを可能な範囲で捕獲します。ただ、この段階ではまだ水草も青々と茂っているでしょうから、機敏な種は捕獲困難です。もう一度捕獲フェイズを挟むので、今は動きの遅い魚など捕獲しやすいものだけで十分です。
レイアウト次第では、見通しが悪く簡単には捕獲できない時があります。この場合は、レイアウト素材やアヌビアス・ミクロソリウムなどの簡単に動かせる水草を取った後に行うと楽です。
レイアウト素材の撤去
水を濁らせないように、レイアウト素材を撤去します。ソイルを使用している場合、最終的に視界不良になるほど濁ってしまいます。ただ、この段階で水を濁らせてしまうと後々の作業に支障が出るため、できるだけ濁らさないようにすることが肝要です。
水草や素材の保管

次回のレイアウトに向けて、再利用できそうな水草を確保します。撤去したレイアウト素材と合わせて、次回の使用に備えるべく保管しておきましょう。次の水槽の立ち上げ時がスムーズになります。写真のように、切り揃えるまではしなくても、選り分けておくと後工程が楽になると思います。
水草の撤去
大胆かつ丁寧に水草を撤去していきます。相反しているようですが、どんなに丁寧にやっても水は濁るため、気にせずに大胆に抜いていきましょう。しかし、熱帯魚やエビ、貝が付いていないか、確認しながら丁寧に抜いていきましょう。
濁りが取れるまで一旦休憩
作業がままならない状態ですので一旦休憩して、濁りが落ち着くのを待ちます。半日~1日で水が元のようにとは行きませんが、ある程度透き通ります。まだ取り残されている熱帯魚などがいますので、ヒーターは入れたままにしておきましょう。
残りの生体の捕獲
しばらくすると濁りがとれてきますが、水槽内は何も無い大平原の状態です。これなら掬いやすいので、思う存分に残された熱帯魚やエビたちを捕獲してください。
ソイルの廃棄と後片付け
最後に掬ったソイルを廃棄します。その後、60cm水槽であればひっくり返して丸洗いも可能です。それ以上のサイズの場合は重くて嵩張るため、雑巾などで残ったソイル粒や、汚れなどを拭くことになると思います。
コメント
次回なのねw…
リセットは大変ですけど、なんか満足感がありますね(^ ^)
本文が長くなったので次回です(∀`*ゞ)テヘッ
リセットは新しい船出で、ワクワクしますよねb